免責証書にサインする前にすべき事

免責証書って何?

交通事故の示談といえば「示談書」と思われがちですが、実は一番多く使われているのは「免責証書」という書類です。

免責証書の実物として、私の母が被害事故にあった時に署名した免責証書を公開しますね。

母の免責証書

これは私の母が0:100の追突事故被害にあった時の免責証書です。

折り目が生々しいですね。

当事者乙とか甲とか書いてあって分かりづらいですが、要するに「被害者はこの保険金を受け取ったら事故についての損害賠償請求はもうしないよ」という承諾書です。

被害者が自分の住所と氏名、保険金の振込先を記入します。

免責証書に署名捺印して保険会社に提出すれば、その後は原則として賠償金を受け取ることができません(事故と因果関係がある不具合が生じた場合は例外です)。

示談書と免責証書の違い

示談書は事故の当事者「全員」が署名捺印しますが、免責証書「被害者のみ」が署名捺印します。

「0:100」の事故の場合、過失割合や修理金額については被害者のみが納得していればよいので、免責証書が使われます。

示談書を使っても良いのですが、加害者が署名捺印した後に郵送して、被害者が署名捺印して、とかなり郵送による時間ロスが生まれてしまいます。

保険会社 ⇒ 加害者 ⇒ 保険会社 ⇒ 被害者 ⇒ 保険会社という風に最低でも4回郵送しなければならないので、完成するまでに2週間前後かかります。

その間保険金が支払われないので修理工場や被害者さんは困ってしまいます。

だから1人だけ署名すれば良い免責証書を使うのです。

免責証書は1人の署名しかありませんが、示談書と同じ効力があります。

免責証書にサインする前に

人身事故の場合

この記事を読んでいる方の中には「本当にこの賠償金は妥当なのかな?」「保険会社にうまいこと丸め込まれているのでは?」と思っている人もいると思います。

実は、本来もらえる賠償金をもらわないまま免責証書にサインして示談してしまう人がいらっしゃいます。

例えば「むち打ち」や「傷跡」でも後遺障害を認定できる可能性があるのにのに、申請せずに示談してしまった方がいらっしゃいました。

「後遺障害」とは、治療をしたにも関わらず、ある程度の症状がのこっている状態をいいます。

後遺障害は1級から14級に分類され、「1級」が一番症状がひどく「14級」が一番軽い症状です。

認定されると、それぞれの等級に応じた慰謝料が支払われます。

他にも「逸失利益」「休業損害」など専門知識がなければ気づくことができない賠償金があるので、免責証書にサインする前に「交通事故に強い弁護士」に相談するのをおススメします。

「弁護士」と聞くと敷居が高く感じられますが、「弁護士の無料相談(メール可)」なら気軽に相談できます。

まずは事故内容と提示されている慰謝料などをメールで弁護士に説明して、提示されている内容が妥当かどうか見てもらいましょう。

ふづき法律事務所

物損事故の場合

物損事故で全損(*)なので車の修理代は全額出せません」と保険会社に言われて、納得がいかない方がいらっしゃると思います。

(*)全損とは、修理不可能な状態、もしくは時価額より修理代が多いことです

全損と宣告されると早ければ当日、遅くても翌日には保険会社の担当者が「時価額」を提示してきます。

時価額の根拠は「レッドブック」という車種・年式・グレードごとに、市場に出回っている「中古車価格」や「下取り価格」の平均をまとめている本です。

この本には5年から6年前の車までしか掲載されていないため、掲載されていない車は「新車の10%」で査定されることが多いです。

そのため、ほとんどの方が「納得できない」とおっしゃいます。

被害者さん「あのう、この値段では同じような車を買うことはできないんです。どうにかアップできませんか?」

保険会社「そう言われましても、何か根拠となるものがなければ無理ですね」

このような会話は、日本全国で毎日繰り広げられています。

しかし、被害者さんのことを親身になって考えてあげる担当者であれば、内心「もう少しアップしてあげたいなあ、確かにこの値段では同程度の中古車は厳しいかも」と思っています。

そこで、被害者さんがやるべきことはこれです。

「私の車と同じグレードで、走行距離や年式も同じ車の販売価格を調べてみたのですが、これで検討してもらえないでしょうか」

こう言って、自分がインターネットで調べた中古車の一覧を提出してみましょう。

保険会社が提示した時価額よりも、5万円から10万円ほど高くなっている事が多いです。

「goo」「カーセンサー」、といった大手中古車検索サイトで調べれば数多くの中古車がヒットします。

ポイントは、「同じグレード、同じぐらいの走行距離、同じ年式」の車、です。

条件が違うのに高額な中古車たちを並べても時価額アップにはつながりません。

しかし、条件さえ合わせてあり、なおかつ保険会社の提示よりも高額であれば、時価額が引き上げてもらえる可能性はかなり高くなります。

また「かんたん車の一括査定(事故車対応)」というサイトもあるので、活用してみてください。

satei

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