家族の車に衝突!対物保険は下りる?

自動車保険の対物って「車でぶつけた物なら何でも出る」って思っている人が多いのですが、実は保険金が支払われないものと支払われるものがあります。

簡単に言えば、「他人の物にぶつけた場合のみ」支払われるのですが、この他人の線引きがちょっと難しいんです。

家族の車に衝突、出る?出ない?

衝突事故

田舎では車は一人一台必要なので、実家で18歳以上の子供が同居している場合は駐車場に車が5台なんていうことも珍しくありません。

そこでよくあるのが、家族の車にぶつけてしまう事故です。

夫が妻の車に衝突、保険金はでる?

夫が妻の車にぶつけてしまった場合、保険金は支払われるのでしょうか?

正解は、「支払われない」です。

自動車保険の対物は「他人のものを壊した場合」に支払われますが、その他人の定義は「親、子供、配偶者以外」となっています。

だからご主人が奥様の車に、またはその逆のケースでも対物保険では支払うことができません。

ご主人の車は自分の車両保険で修理できます。

ぶつけられてしまった奥様の車も、自分の車両保険があれば修理することができます。

弟の車に衝突、保険金はでる?

さて、今度は兄弟同士の事故です。

先ほどのお話のように親、子供、配偶者以外は支払われるので、兄弟は支払われます。

お兄さんが弟の車にぶつけてしまった場合、弟の車の修理代は対物から支払われます。

わかりやすくまとめておきますね。

父・母・妻・夫・子供の車に衝突 → 対物は支払われない

兄弟・祖父・祖母・叔父・叔母などの車に衝突 → 対物で支払われる

友達に借りていた車をぶつけた、出る出ない?

「友達に車を借りて運転していたら、ガードレールにぶつけちゃった」という事故報告をたまに受け付けます。

借りていた友達の車の修理代は「対物」では支払われません。

「対物は他人のものなら友達の車はいいんでしょ?」と思うかもしれませんが、いくら他人のものでも自分が管理しているものは「他人のもの」とみなされないんです。

そもそも、自動車保険は、「車」にかけられているので、契約している車以外での事故は対物だけではなく車両保険も対人賠償責任保険も適用されません。

だからガードレールの修理代も支払われないのです。

「じゃあぶつけてしまった友達の車はどうすればよいの?」というと、保険会社によっては「他車運転特約」という特約を適用できる可能性があります。

この特約は他人の車を一時的に借りていた時の事故に対応する保険です。

保険の条件は自分のつけている内容に準じます。

車両保険に加入していれば、借りた車も車両保険が適用されます。

(ただし、借りた車の時価額の範囲内です)

今回のケースでは、自分の車に車両保険が付いていれば友達の車の修理代も「車両保険」で支払われることになります。

もちろんガードレールの修理代も支払われます。

ただし、保険会社によっては自分の車を修理している時に借りた代車しか、この特約を適用できないのでご注意ください。

トラックの荷台の荷物が壊れた、出る?出ない?

「友達に頼まれて軽トラックの荷台に積んでいた冷蔵庫が、急ブレーキで壊れてしまった」という事故報告が入ってきました。

対物の欄に冷蔵庫と書いてあります。

さてこの冷蔵庫の修理代は対物で支払われるのでしょうか?

答えは、「支払われない」です。

友達に頼まれて運んでいた荷物は自分で管理しているものなので「他人のもの」とはみなされません。

ではこの荷台の荷物をどうすればよいのでしょうか?

もし、「積載動産特約」「積載財物特約」といった自分の車に乗せていた荷物を補償する特約に入っていれば支払われる可能性があります。

その特約がない場合は、急ブレーキを踏んだ原因を作った相手の車を探し出して賠償してもらえる可能性はゼロではありませんが、ほぼ不可能ですよね。

まとめ

対物賠償責任保険で支払われる場合、支払われない場合の線引きは「他人のものかどうか」です。

『他人』とは自分、子供、親以外の人のことです。

さらに他人のものでも、自分が管理しているものはNGです。

しかし、対物がだめでも他の保険でカバーできる可能性もゼロではありません。

もし事故を起こして支払われるかどうか心配になったら、まずは保険会社に電話をしてみましょう。

支払えない場合でも、その他の道を一緒に考えてくれるはずです。

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