公開します!示談担当者が入っている自動車保険

今回は、私や保険会社の社員が入っている、自動車保険の内容をご紹介しますね。
数々の示談の現場を知っているからこそ、「事故に遭った時、本当に役立つ内容」になっています。
ぜひ参考にしてみて下さい。

私の自動車保険

私 28歳 独身

・・・独身。

わ、悪かったわね!

保険会社

ソニー損保

本当は、私が勤めていた保険会社で加入すれば50%割引なのです。
ですが、他社にしました。事故の際に、同僚たちに対応してもらうのは恥ずかし過ぎるので・・・。
代理店系より保険料が安いため、通販系を選びました。

車両保険

一般条件で65万円 車対車免ゼロ特約

私はその時乗っている車によって、車両保険をつけるかどうか決めています。
今は初年度登録から10年未満の車に乗っているので、車両保険をつけています。
けれど、10年以上経過したらつけません。
車両保険分の保険料を支払うより、その分貯金しておきたいからです。

「車対車免ゼロ特約(*)」を付けた理由は、「せっかく車両保険に入っているのに自己負担が出るなんて嫌」だからです。

(※)「車対車免ゼロ特約」とは、車と衝突した時に限り免責金額(自己負担金額)がゼロになるという特約です。
(参考:『車両保険の免責0特約って何?』

私の場合は通勤で車を使用しないので、事故のリスクは低いと考え、車とぶつかった時だけ免責金が発生しない特約をチョイスしました。

(参考:『示談担当者ならこう選ぶ。車両保険の選び方』)

人身傷害保険

3000万円、車内+車外も補償

万が一私が死んでしまっても、それを受け取るのは実家の両親だけです。
高額の保険金は不要と考え、3000万円を限度にしました。

私は自転車通勤。自転車で転んで怪我をした時のことも考慮し、車外補償をつけました。

(*)車外補償とは、契約している車以外の車に乗っている場合や、自転車に乗っている場合、また歩行中の事故も補償対象になるものです。

搭乗者傷害特約

なし

治療費や慰謝料、通院交通費が人身傷害保険から支払われます。

そのため搭乗者傷害特約は不要と考えカットしました。

対人・対物

無制限

ここは迷わず「無制限」です。

ちなみに「相手全損超過修理費用特約(*)」は入っていません。
なぜかというと、ソニー損保では相手全損超過修理費用特約の内容が対物賠償に含まれているからです。
(私が契約している当時です。変更される可能性もあります)

(*)「相手全損超過修理費用特約」とは相手が全損になった時に「+50万円」まで支払われる特約です。
全損というのは「車の修理代」が「車の時価額」を超えてしまう状態です。ざっくりいうと修理代が相手の保険から全額もらえない状態です。

(参考:『示談担当者も入っている。入っておいた方が良い「自動車保険の特約ベスト3」』)

その他の特約

なし

いつもブログを読んでいる方なら、
『示談担当者も入っている。入っておいた方が良い「自動車保険の特約ベスト3」』「弁護士特約」に入った方がいいって言ってなかったっけ?」

そうお思いになったかもしれません。
私は、実家の親に加入してもらっています。

親の保険の弁護士特約「別居の未婚の子」も対応可能なのです。
このように、家族が入っている保険と重複がないようにすると、無駄な保険料を払わずに済みます。

「平均30,035円」安くなった自動車保険の一括見積

自動車保険の一括見積

先輩の自動車保険

先輩:紗江子さん 45歳 既婚 子供3人

保険会社

東京海上日動

紗江子さんは、ご主人の親戚が代理店をされています。
私と同じ理由で、他社である東京海上日動に加入しています。二人とも他社加入なので、社内ではちょっと気まずかったり・・・。

車両保険

一般条件で50万円 免責金額0-10万円

紗江子さんは通勤で車を使っているので、「0-10」をチョイスしたようです。
ちょっと保険料は高くなりますが、「免責金額は0じゃないと不安」だとおっしゃっていました。

人身傷害保険

5000万円、車外補償あり

紗江子さん曰く、「私が大黒柱の半分だから、これぐらいつけておかないと心配」だそうです。
さらに、お子さん3人が自転車に乗ることが多いので、「車外補償」もつけたとのこと。

搭乗者傷害特約

なし

紗江子さんも「人身傷害で色々支払われるから、搭乗者傷害特約はいらない」と言っています。

対人・対物

無制限

ここは私と同じく、紗江子さんも「無制限」にしてありました。

相手全損超過修理費用特約

あり

『全損事故になったけど、「相手全損超過修理費用特約」で丸く収まった例』でもお話ししましたが、相手の車を全損にしてしまった時に、この特約が重宝します。

全損事故の案件で何度も揉めた経験をしているので、この特約は必須だと紗江子さんはおっしゃっていました。

その他の特約

個人賠償責任保険

紗江子さんのお子さんは男の子3人で、みんな元気いっぱい。
「サッカーボールが他人の車にぶつかった」といったアクシデントが多いため、この特約に加入したそうです。

弁護士特約は?と聞くと「私がやるからいいの!」と言っていました。
さすが先輩です。

参考:「平均30,035円」安くなった自動車保険の一括見積はこちら

後輩の自動車保険

後輩:渡辺くん 26歳 独身

保険会社

自社損保(国内代理店系損保)

渡辺くんは自社の保険会社で加入しています。(都合により会社名は非公開)
1年前に購入した新車なので、保険料は高くなってもより充実した保険内容を選んでいるそうです。

渡辺くんも、本当は私と同じように他社の保険に入りたかったそう。
しかし車のローンがあるので、少しでも割引のある自社保険を選んだそうです。

車両保険

一般条件で320万円 免責金額5-10万円

年齢条件特約

26歳以上

保険料節約のため、免責金額を5-10万円に設定。「年齢条件特約」を付けてあります。

新車特約

350万円

新車購入からまだ一年なので、「新車特約(車両新価特約)」を選んでいます。
新車特約とは万が一の大きな事故に遭った時、車が新車になって戻ってくる特約です。

人身傷害保険

3000万円、車外補償なし

私と同じ金額設定ですが、渡辺くんは車外事故特約を付けていませんでした。
これは、自動車保険とは別に通院保険に加入しているから、だそうです。
このように、自動車以外の保険と重複が無いように確認することも重要ですね。

搭乗者傷害特約

あり(一時金支払のみ)

渡辺くんは、搭乗者傷害特約を選択していました。
理由を聞くと、「被害事故に遭った時を考え、補償を厚めにしておきたい」ということでした。

ちなみに、人身傷害と搭乗者傷害の一番大きな違いは、搭乗者傷害は「特約」ということです。
つまり、搭乗者傷害だけの使用であれば、保険等級に影響ありません。
被害事故であっても使用でき、相手方からの賠償金に加え、自分の保険からも等級に影響がなく保険金を受けられることがポイントです。

対人・対物

無制限

私も含めて、みなさんこの項目に関しては同じですね。
「人身傷害保険を削ったら・・・【自動車保険の失敗談】」でもお話ししましたが、示談担当の仕事をしていると、いろんなお客様に出会います。
対人・対物を無制限にしていない方が、上限額をオーバーする事故を起こして大変な目に遭ってしまうなど・・・。
その経験から、みんな「無制限」にしています。

相手全損超過修理費用特約

あり

こちらに関してもみんな同じですね。

余談になりますが、渡辺くんが初めて担当した案件が全損事故だったそうです。

お客さんの保険には相手全損超過修理費用特約がついておらず、かなり揉めてしまったとか。
車を全損にされたのに修理代が全額出ないことが理由で激怒した相手が、お客さんの仕事先にまで、「保険で払えないなら自分で払え!」と電話をかけてきたそうです。
最初の案件ながら解決に半年かかったと、げんなりしていました。

このような苦い経験から、相手全損超過修理費用特約を急いでつけたそうです。

その他の特約

ファミリーバイク特約

渡辺くんは、原付を持っていないのに、「ファミリーバイク特約」に加入していました。
理由は、「友人の原付バイクを借りることがあるから」でした。

ファミリーバイク特約は、借りたバイクでも保険の対象になります。
これをご存じの方は少ないようで、「借用バイクで事故に遭って、自腹で示談をしてしまった」という話も聞いたことがあります。
保険対象範囲は、しっかりと確認しておくことが大事です。

ちなみに、ファミリーバイク特約も弁護士費用特約と同様、ご家族のうち一人の契約についていればよいものです。
重複の無いよう注意すると、お安くすみますよ。

(参考:『示談担当者ならこう選ぶ。後悔しないバイク保険の選び方』)

車両積載動産特約

車両積載動産特約とは事故に遭った時、車だけでなく室内に積んである荷物の破損まで補償されるものです。

渡辺くんの車内は、趣味のアウトドア用品で常にいっぱい。そのために、この特約を付けていました。

先輩のお友達の自動車保険

先輩と学生時代の頃からお友達だという、保険会社の社員さんをご紹介します。

理沙さん 44歳 既婚 子供なし

保険会社

損保ジャパン日本興亜

理沙さんは、ご自分が働いている会社の代理店で保険に入っているそうです。

車両保険

一般条件で220万円 免ゼロ特約

「実は一昨年の冬、やっちゃったんだよね」、という理沙さん。

「帰りが遅いな」と思っていたところに、ご主人からの電話があったそうです。

「・・・ごめん、ぶつけちゃったよ」

季節は雪の降り始めた頃、理沙さんたちは北海道に住んでいたそうです。

そんな中ご主人の車を襲ったのが、「ブラックアイスバーン」

道路に薄く氷の膜が張る「アイスバーン」の一種ですが、水に濡れたように黒く見えるのが大きな特徴です

凍っているのか見分けづらいために、ご主人はそのまま走行。

ハンドルが効かなくなって、勢いよく信号の柱に激突! なんとエンジンルームにまで柱がめり込んでしまいました。

幸いにも、ご主人に大きなお怪我はなかったそうです。

けれど車は、アジャスターさんが一目見て、「こりゃ、もう無理」と言ったほど。

「この経験をしたからこそ、車両保険は外さず、免責は0-0!」と、理沙さんは力説していました。

年齢条件/運転者限定特約

35歳以上/本人・配偶者限定

理沙さんご夫婦しか乗らない、という形の限定特約です。

これを利用すれば、保険料の割引を受けることができます。

「他の人に運転してもらう時には、その人の保険証券を見るの。運転する人の保険で補償されるかをちゃんと確認する!」

と、理沙さん。なるほど・・・。さすが、先輩のお友達!

車両新価特約

280万

「実はね、この前の事故にあった車って、車両新価特約がついていたの。おかげで、購入した時とほぼ同じくらいの金額が、保険でおりたんだ」と、理沙さん。

ちなみに車両新価特約は、実際に買い換えた車の本体価格と、臨時費用が支払われる、という特約。

理沙さんは新価特約の限度額まで使えるように計算し、新しい車を購入したそうです。

「新しい車にも新価特約はマスト!」とお話していました。

人身傷害保険

3000万 人身傷害車外事故特約あり

お子さんがいなくて、ご夫婦とも働いている理沙さん。

死亡・後遺障害の時に支払われる生命保険に加入しているので、車の人身傷害の保障はほどほどでいい、という考え方。

自分たちが死んだとしても、生活に困る人はいないから、だそうです。

搭乗者傷害特約

あり

0:100の被害事故にあったことがあるという理沙さん。

事故に遭った際は、大丈夫だと思っても一度は受診した方がいい、という考え。

そしてもし通院するとなると、治療費や交通費などの実費とは別に、細かく負担になるものがあるな、と感じたそうです。

示談の後に慰謝料はもらえるけれども、支払われるまでに時間がかかる。

生命保険の感覚で自分の保険に請求することができ、比較的早く支払われ、保険の等級にも影響のない搭乗者傷害特約は、使い勝手が良かったそう。

お客様の事故をみていても、余裕があるならつけておくのがお勧め、ということでした。

対人・対物

無制限

理沙さんが担当したお客さまで、「対物・対人共に保険金額が1000万」というトラックがあったそうです。

事故の内容は、工事現場で該当のトラックを含む車3台と精密機器が絡むもの。

「もしかしたら保険金額をオーバーするのでは」と、ヒヤヒヤしたそうです。

そんな話を聞くと、自分の保険は無制限でつけておかなきゃと、改めて思います。

相手全損超過修理費用特約

ベテランの理沙さんでも困るのは、この特約をつけていないお客さまの交渉だとか。

100:0の事故で、相手のお車の損害が大きいと聞くと、真っ先に担当者が確認する特約が、この特約です。

(参考:示談担当者も入っている。入っておいた方が良い「自動車保険の特約ベスト3」

その他の特約

車両積載動産特約

理沙さんのご主人の趣味は、自転車。

ロードレースのために、自転車を積んで遠出するので、車両積載動産特約は外せないそう。

個人賠償責任特約

個人賠償責任保険は、火災保険や傷害保険の特約でつけることもできるけれど、自動車保険でつけるのが断然お勧め、という理沙さん。

なぜかというと、自動車保険の個人賠償には、たいてい示談交渉サービスがついているから。

私たちはお仕事でいつも交渉をしていますが、自分が加害者の立場になってしまったら、確かにやりにくく感じます。

人の物を壊してしまった時、相手との交渉や修理費・時価額の査定を、自動車保険の時と同じようにやってもらえるのは、ポイントが高いです。

弁護士特約

弁護士特約については、紗江子さんと違った考え方の理沙さん。

「私が交渉して揉めるような案件なら、最初から弁護士さんにお願いした方が楽!」ですって。確かに、そうかも。

まとめ

  • 「対人・対物」は『無制限』
  • トラブル防止に「相手全損超過修理費用特約」
  • 自転車通勤や子供がいる方は「車外補償」
  • 他の保険と重複する補償はなくして、保険料を軽減
  • 「年齢条件」を設定して保険料を軽減

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