元示談担当者(私)が追突事故で全損の被害者に!

実は私が現役引退後に被害事故にあったことがあるのです。

今回はその事故状況や、交渉を大公開します。

事故状況

私が買い物に行く途中、赤信号で停止していたところ、後ろから大型トラックがぶつかってきました。

追突事故です。

現役時代、追突事故は毎日のように対応していましたが、本当に追突されるのは初めてでした。

急に「ドン!!」というすごい衝撃が体を突き抜けました。

慌てて後ろを見ると、私の愛車にトラックが張り付いている状態です。

幸いなことに首も腰も痛みはなく、無傷でした。

同乗者もいません。

しかし、愛車は大破。

後ろのバンパーから後部座席まで潰れてしまっています。

すぐに大型トラックから運転手さんが降りてきて謝罪をしてくれました。

大型トラック=いかついお兄ちゃん、というイメージだった私は身構えましたが、優しそうなおじさまでした。

「お互い怪我がなくてよかったですね」

とついつい笑顔まで浮かべてしまう始末です。

しかし、ふと我に返り、すぐに警察に連絡をしました。

電話をしながら「トラック、ちゃんと保険に入っているかなあ」と他人事のように心配してしまいました。

トラックのおじさまは平身低頭、謝罪をしてくれていたので怒りは湧きませんでした。

その後、警察がやってきて私の名前や住所、どこに向かっていたのかなどを詳しく聞かれました。

「まだ乗り始めて3年だったのになあ」とちょっとだけ悲しくなりました。

保険会社の田中さんからのびっくり担当挨拶

ちょうど暇だった妹に連絡をして迎えに来てもらったところ、ちょうど保険会社から連絡が入りました。

相手の保険会社は私が現役時代によくやり取りしていた保険会社さんでした。

保険会社の田中さん「今回はご迷惑をおかけしました。○○運輸の保険会社の田中(仮名)と申します。よろしくお願いします」

「どうぞよろしくお願いします」

田中さん「お車はどちらにございますか?」

(えっ?名前とか住所確認したり、怪我の確認したりしないの?)

示談担当者は初回の電話では、真っ先に怪我の有無を確認した上で、必ず名前や住所の漢字まで確認しなければなりません。

大手損保なのに中々行き届いていない対応です。

「あ、車でしたら○○板金塗装に置いてありますので いつでもご覧になってください」

田中さん「それでしたら、当社が提携している修理工場をご紹介させていただけないでしょうか?代車も無料ですし、修理箇所は永久保証です」

「あの、多分全損だと思うのでそれは修理工場さんに申し訳ないと思います・・」

全損については「交通事故で車が全損扱いになった場合に、もらえるお金まとめ」をご覧ください。

保険会社は提携の修理工場に事故車を紹介することを社員に課しています。

この田中さんもきっと事故車あっせんを頑張っているのでしょうが、私の事故の場合、一目全損といって修理不可能な状態だと考えられるため、提携の修理工場を紹介してもらっても何もできないはずです。

田中さん「中古パーツなどを使えば修理できると思いますので是非!」

「え?多分、無理だと思いますよ」

田中さん「素人の方はお分かりにならないかもしれませんが、大きな事故にあった車でも修理することができるんですよ」

「うーん。とりあえず車を見てからお話ししませんか?明日でも今日でも構いませんので」

田中「そうですか・・。それでは明日、車を確認の上ご連絡させていただきます。ガチャ」

私の怪我の心配をしないどころか車のどこが壊れているのか、何年式の車なのかも確認せず、自分の連絡先も営業時間も述べずに電話を切られてしまいました。

私だから「新人さんなのかな」と大目に見ることができますが、普通であれば怒るところですよね。

田中さんからの全損通知

翌日、田中さんから再び連絡が来ました。

きっと全損の通知です。

田中さん「結城さん、お車全損でした」

「えっ?」

いきなり、挨拶もなしに全損と言われてさすがの私もびっくりです。

田中さん「だから全損です。経済全損です。時価額をお支払いすることになります」

経済全損とは修理代が車の時価額を超える状態をいいます。

「ちょっと待ってください。今、経済全損っておっしゃいました?」

田中さん「はい。経済全損です」

(多分一目全損の間違いだよね)「修理の概算はいくらで、時価額はいくらですか?」

田中さん「全損だから修理代はわかりません。時価額は20万円です」

「えっ!何かの間違いではないですか?」

私の車は新車登録から5年しか経過してません。

レッドブック(中古車市場の相場が書かれている本)でもおそらく50万円以上の値段が付いているはずですし、中古車サイトの平均は70万円です。

田中さん「いえ、私が調べたところ20万円です。これ以上はお支払いできません」

「まだ何も言ってませんけど。あの、20万円っていうのは何を根拠におっしゃっていますか?」

彼は私が元示談担当者なんていうことは夢にも知りません。

田中さんレッドブックです」

「あの、それを郵送していただけますか?それからお話ししましょう」

私は、文句を言いたいのを我慢して提案しました。

田中さん「ああわかりました。送っときます。ガチャ」

周りに先輩は付いていないのか!と保険会社の新人教育体制に腹が立ちました。

そして翌日、田中さんからのお手紙が届きました。

『結城 泉子様』

思わず二度見をしてしまいました。

私の名前は、「結城 泉」です。

何から何まで無礼すぎてちょっと笑ってしまいました。

そして中を見てみると、さらにびっくりです。

レッドブックを見てみると、違う車種で、しかも年式が古いものにマーキングされていました。

ため息をつきながら田中さんに電話です。

結末

「あの、お手紙受け取りましたけど、私の車じゃない欄にマーキングされていますよ。年式も違います。それから名前も間違っていましたよ」

田中さん「いえそんなことはありません。私はアジャスターという車の専門家なので間違えることはありません」

「いえ、型式も違うでしょ。近くのアジャスターさんの先輩に聞いてみてください」

(名前の間違いはスルーされました)

田中さん「結城さんの担当は私です!」

「うーん、ごねている訳ではなくて間違っているよ、って言っているだけなんですけど、確認してもらえませんか?」

田中さん「20万円よりも高額な賠償金は支払えません!」

「だから・・」

私は我慢していましたが、新人アジャスター田中さんが全く話を聞いてくれないので、少し怒ってしまいました。

「あの、そちらの山崎アジャスターに変わってくれる?結城泉って言えばわかると思うけど」

田中さん「は?」

「代わってくれませんか?」

田中さん「無理です。私が責任者です」

「わかりました。もう結構です」

お話にならないので、電話を切り、山崎アジャスターという現役時代に良くしてもらっていた相手の保険会社のアジャスターさんに電話をしました。

「ねえ山崎さん、私今 御社の被害者なんですよ」

山崎さん「そうなの?担当誰?」

「田中さん。新人でしょ?時価額20万円って言われたんだけど、本当?」

山崎さん「それ俺相談受けてないよ。ちょっとシステムで検索してみるから待ってて」

「はーい」

山崎さん「あちゃあ。これ、田中くんやっちゃってるね。勝手に時価額まで決めちゃって。っていうか間違ってるし。この3倍はあるでしょ?あれ?ちょっとごめん。色々やばそうだから、1時間待ってて。担当代えるよ」

「やっぱり?なんかおかしいと思ったんですよね。報告なしでした?」

山崎さん「まだ入社して1ヶ月だから勝手に車見たらダメなのに、一人で突っ走ったみたい。結城ちゃんでよかったよ。そうじゃなかったら責任問題だわ」

「あはは。よかった。お詫びに市場価格で時価額見てくださいね」

*詳しくは「【保存版】車が全損になった場合に時価額をアップさせるテクニック」をご覧ください。

後から聞いた話によると、田中さんは新人アジャスターで、研修を受けて帰ってきたばかりで、初めての実戦だったそう。

その日は忙しくて誰も面倒を見てあげられずに、こんなことになってしまったようです。

初めての事故が全損で舞い上がってしまった田中さんは、研修で習ったばかりのレッドブックを見て、勝手に時価額を設定しまったようです。

その後、山崎アジャスターからきっついお灸を据えられて、ベテランお局示談担当者に弟子入りさせられたとのこと。

私の担当は山崎アジャスターが引き継いでくれて、時価額75万円(レッドブックでは68万円)で示談をすることができました。

そういえば全損になった車って、その後どうなるんですか?

車両保険の保険金もらったり、相手に賠償してもらったりする場合でも自分のものなんですか?

状況によって保険会社に車を引き上げられたり、引き上げられなかったりします。

詳しくは「全損になった車は保険会社に引き上げられるの?」をご覧ください。

あと全損になっても思い入れのある車の場合、なんとか修理したい人もいると思うんですよね。

何かいい方法ってないですか?

そういった場合は、「全損した車を修理して乗り続ける方法」を参考にしてみて下さいね。

この方法で全損から復活した車を何台も見てきてます。

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